節分と食文化

ヘルスケア

節分と言えば2月3日と思う人が多いのではないでしょうか。

しかしながら、今年は2月2日が節分。
例年より1日早い節分は、1897年以来124年ぶりのことだそうです。
私もびっくりしました。

 

節分はもともと季節を分ける日という意味。

本来は立春、立夏、立秋、立冬の前の日を指しています。
現在の暦には立春前日の節分だけが残っていますが、
これは江戸時代以降、四季が一巡する立春前日を節分とするようになったからと考えられています。

節分の行事

節分の行事といえば、豆まきですよね。
それ以外にも、イワシと恵方巻きなどの風習があります。

 

豆まきは、旧暦の新年前日に大豆を炒った福豆をまいて邪気を祓い、
1年の幸福を祈る行事です。

邪気を祓った後は、年の数だけ豆を食べて1年の幸せを祈ります。

 

また、鬼が嫌うとされる臭いが強いイワシを食べることや、
イワシとトゲがあるヒイラギを使い、
「柊鰯(ヒイラギイワシ)」を玄関に飾る風習もあります。

 

恵方巻きは

「縁を切らない」という縁起担ぎで、恵方を向いて、
願い事を思い浮かべながら、恵方巻を黙々と食べるのもそうですよね。

ちなみに、今年の恵方は「南南東」です。

節分と食べ物

 

福豆

豆まきで使用する福豆は、大豆を煎ったもの。
年の数だけ食べると、一年を無病息災で過ごせるといわれています。

大豆は「畑の肉」といわれるほど良質のたんぱく質が豊富です。

大豆のたんぱく質はコレステロールや中性脂肪を下げるなどの特徴があります。
また、大豆に多い多価不飽和脂肪酸はコレステロールを下げる働きがあります。

それ以外にも女性ホルモンに似た働きを持つとされている大豆イソフラボン、
不飽和脂肪酸の酸化を防ぐ大豆サポニンなど注目の成分が豊富。

食物繊維、カリウム、カルシウム、鉄分、マグネシウムなどの様々な

栄養素を含んでおり、自然のバランス栄養食ともいえますね。

 

イソフラボン

イソフラボンは女性ホルモンに似た物質で、
更年期障害や骨粗しょう症の予防、
便秘解消や美肌効果も期待できると言われています。

女性にとってはとくに強い味方の栄養素ですね。

 

レシチン

レシチンには中性脂肪を減らす働きがあります。

高血圧や動脈硬化、高脂血症など血管の病気の予防。
記憶力や学習力といった脳機能を向上させる効果があるといわれています。

 

サポニン

基礎代謝や免疫力のアップ、疲労回復、血行促進や悪玉コレステロールを下げる働きとともに、
肝機能の向上にも効果があります。
大豆サポニンは高齢人参にも匹敵するパワーがあるとされています。

大豆にはその他にも、糖質や脂質の代謝を促すビタミンB1、B2や
ミネラル、パントテン酸、カルシウム、鉄、コリン、オリゴ糖、
リノール酸などが含まれており、ダイエット効果も期待できるようです。

 

 

 

恵方巻き

以前は近畿地方のみ売られていた恵方巻き。
最近では全国のスーパーやコンビニエンスストアでも見かけられますよね。

もともと、大阪の花街での風習。

海苔巻きを恵方に向かって食べたのが始まりとされています。

戦後大阪鮓商組合が大々的に宣伝し、
今の「恵方に向かって」「無言で海苔巻きを丸かじり(かぶり)する」という
スタイルになったそうです。

 

 

 

イワシ

節分の行事としてイワシを食べたリ、イワシを飾る習慣があります。

これは主に西日本に根付く風習のため、関東ではあまり知られていないそうです。

イワシを食べる理由も飾るのと同様に魔除けです。

イワシは魚辺に弱いと書く魚。
そして、イワシは特に痛みやすい魚であることから、
弱さや病弱さを表現した魚とされ、それを節分の時期に食べるのは、
弱さを食べることによって体内の「陰の気を消す」ことで
一年の健康を願うという意味がありますよ。

 

今年の節分は2月2日。

日付を間違えずに行いましょうね。

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